機材梱包ガイド


機材の会場郵送は手ぶらでの来場も可能となり大変便利ですが、事前準備や梱包が不十分な場合、運搬中の機器の破損につながる可能性があります。
輸送中の破損トラブル件数が増加をしておりますので、ぜひ本ガイドをお読みいただき、堅牢な梱包となるよう心がけをお願いします。

目次

  1. 輸送中に想定される負荷と対策
  2. ベテランによる梱包準備ガイド

輸送中に想定される負荷と対策

輸送中に貨物にかかりうる負荷としては、落下や転倒などによる「衝撃」を想像すること方がほとんどかと思います。

しかし、機材破損のケースを調べていくと、思いのほか「上面からの重量負荷」による破損が多く見られます。
輸送時に貨物を積み上げる事が多く、その際には上面から強い荷重が行われます。
梱包の仕方によってはこの重量が機材に伝わってしまい、PCが筐体ごと歪むなどして、大規模な破損につながることがあります。

お手元の貨物の上に、例えば70kgほどの荷物が載ることを想像してみてください。
梱包材は持ちこたえることができるでしょうか?
また、本体に直接重量がかからないでしょうか
※ 現在、日本の物流業界は大変忙しく、各業者さまもトラックに積めるだけ積み上げて運ぶことが多いです。

大切な機材を守るためにも、衝撃対策はもちろん、荷重時にも本体に直接重量が伝わらないよう工夫をお願いします。

衝撃への予防と対策

  1. A4などの大きな紙に「精密機器 取り扱い注意」など明記し、どの面を見ても視界に入るよう各面に貼付する。
    ※ 印刷用のラベルサンプルデータをご利用ください。コンビニなどでも印刷が可能です。
  2. 隙間にクッション性のある緩衝材を利用し、衝撃が直接本体に伝わらないようにする。
  3. 使い古したダンボールの利用は避け、強度がしっかりと保たれている箱を利用する。

荷重への対策

  1. PC購入時の梱包材など、強度があり、本体に直接重量がかからない梱包を利用する。
  2. 使い古したダンボールの利用は避ける。

ベテランによるPC梱包ガイド

C4 LANへの参加・自作PCともにベテランである「TEAM_PCMOD」代表のまんにょもさんより、
事前準備についてTipsをいただいております。郵送の方に限らず機材を持ち込む方はぜひ一読ください。

重量級の「グラフィックカード」や「空冷CPUクーラー」は取り外そう


take out vga!

PC輸送時の衝撃は、PCに対して縦方向(特に下向き)に対しての力が強く掛かります。
重量級の「グラフィックカード」や大型の「空冷CPUクーラー」が取り付けられたまま輸送すると、PCへの下向きの衝撃が加わった際にその重量でマザーボードのデリケートな基板に衝撃が大きく伝わり、スロットが破損するリスクが非常に高くなる為、梱包前の準備段階で取り外し、別の箱に梱包することをオススメします。
※ ※PCパーツの取り外し等については、自作PCに関しての知識がある方のみ行ってください。

データ破損のリスクがある「ハードディスク」も取り外そう

もしPCに「ハードディスク」が搭載されている場合は、データ破損のリスクを回避する為に取り外しておくことをオススメします。
ただし、せっかく取り外しても別梱包で宅配業者を利用して送ってしまっては結局衝撃による破損のリスクがあり意味がないので、手荷物としてカバン等に入れて会場に持ち運びましょう。
※ 取り外しても手荷物に入らない場合は、そのままPCに入れておいた方が別梱包にするよりかは安全です。

「PCケースの箱」が、最も安全な梱包材


pc box
pc box 2
pc box 3

PCの準備ができたらいよいよ梱包ですが、梱包にはなるべく「PCケースが梱包されていた箱と緩衝材」を利用しましょう。
BTOパソコンの場合は、PC本体が入っていた箱と緩衝材を利用しましょう。外部からの衝撃を最も効率よく吸収し、内部のPCを守ってくれます。

余計な緩衝材を入れすぎると、弱い部分(アクリル製のサイドパネル等)にまで衝撃が伝わってしまい、かえって破損リスクが高まる可能性もあるので注意してください。

もし、PCケースの箱を処分してしまって手元にないでも、ヤマト運輸の「パソコン宅急便」というサービスの「パソコン宅急便BOX」という梱包材を利用することで、サイズに制限(一番大きいサイズで縦550x横440x高さ230まで)がありますがこちらも比較的安全に輸送ができます。
※PCケースの箱もなく、パソコン宅急便BOXも利用できない場合、宅配業者を利用しての輸送は破損リスクが非常に高い為、絶対に行わないでください!(車に積むか、キャリーカート等での運搬へ輸送手段を変更しましょう。)

発送する前に、軽く揺さぶってみよう

PCの梱包がしっかりできているか、発送前に箱を揺さぶって確認してみましょう。
箱のなかでPCが大きく動くような感触がある場合は、緩衝材を正しく詰められていない可能性があるので、再度梱包をやりなおしてみましょう。

また、「カタカタ」といった音がする場合はPC内部でパーツやビス、ケーブルが動いている可能性があります。
ビス等の金属がマザーボードの裏面に挟まるなどした状態でPCの電源を入れてしまうと、回路がショートして電子的な破損の恐れがある為、確実に取り除きましょう。

余った電源ケーブル等がケース内で遊んでいる状態も、ケーブルの先端がマザーボード上のチップ部品等に当たった衝撃で破損する等のリスクが考えられる為、余ったケーブルは輸送の間だけでも養生テープ等で固定することをオススメします。

水冷: 配管が抜けない工夫をしよう



本格水冷マシンを配送する上で、一番起こりうるトラブルが「配送中の衝撃で配管が抜ける」という事象です。
以下にコツを紹介するので、配管が抜けてしまわない様にしっかりと対策しましょう。

  1. 配管の接続部とフィッティングのOリングを、中性洗剤を薄めた水で拭いて脱脂する。
  2. 配管がフィッティングの奥まで挿入されていることを確認する。
  3. クーラントを出来るだけ抜いて発送し、現地で入れなおす。

水冷: ポンプやリザーバーなどの固定を再チェックしよう



ポンプやリザーバーなど、本格水冷特有のパーツはPCケース側に取り付ける場所が用意されていない場合が多い為、 ケースに穴を空けてボルトで固定するなどの方法を取っている場合は、固定が甘くなってしまっている場合や、衝撃に耐え得る強度が足りない事があります。
ポンプやリザーバーの固定が外れてしまうと、結果として接続されている配管が外れてしまうリスクが上がる為、ポンプやリザーバーの取り付け強度を再度確認し、ボルトの増し締めもしておきましょう。



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